会長挨拶


有田市医師会
会長  中村 吉伸

 

ようこそ有田市医師会ホームページへ

平成28年4月

有田市医師会 会長  中村 吉伸

 この度は有田市医師会HPにアクセス頂きまして誠にありがとうございます。私は平成28年4月1日の臨時総会において有田市医師会第8代会長に選出されました中村吉伸でございます。当医師会は昨年度創設50年を迎えました。この歴史と伝統ある有田市医師会の会長に就任させていただき、身の引き締まる思いであります。歴代会長の先生方のご功績には到底及ばないとは存じますが、私なりに着実に責務を果たしたいと思いますので宜しくお願い申し上げます。
 さて近年の医療業界では超高齢化社会、特に団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となる2025年問題に向けて地域包括ケアシステムの構築が急がれております。また新しい地域医療構想のもと、有田圏域の病院ベッド数は制限され現在より減少する見込みであることから、今後益々在宅医療が必要となってまいります。有田市医師会としては平成28年4月1日から在宅医療サポートセンターを設置致しました。急性期入院から在宅医療へのスムーズな移行を目指し、病院や診療所などの医療機関、各医師会、介護施設、介護連携会議などと協力し合いながらこのシステムを推進していきたいと思います。
 在宅医療、介護の他、今年度からは学校保健での運動器検診、昨年12月からは産業保健分野でのストレスチェックなど数々の事業が導入されており、予防接種事業や特定健診やがん検診も含めて有田市医師会の地域に果たす役割が益々大きくなってくると考えています。 このように今年度は例年になく医療の転換期として注目すべき1年になります。有田市医師会としては、このような大変な時代を乗り切っていけるように柔軟に対応して行きたいと思いますので、有田市行政や市民の方々のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
以下に当会の基本計画をお示し致します。

1:地域医療 

 1)医療保険分野では医師国保組合会および有田市国保運営協議会等において最新情報を入手し、会員に情報提供を行う。また状況に応じて医師会としての意見を述べます。
 2)有田市健康づくり推進協議会や休日急患診療所の諸問題につての協議会、予防接種各種会議、予防接種広域化推進会議、有田地方地域・職域・学域保健連携推進協議会等に理事を派遣し、幅広い情報を会員に提供します。また有田市行政と協力し、特定健診やがん検診の更なる受診率向上と、乳幼児健診や予防接種事業にもリーダーシップを発揮致します。また会員の協力を得て、地域貢献としてのボランティア活動を積極的に開始します。
 3)救急、災害医療に関しては近い将来必ず来るとされる東南海地震に備え、地域災害医療会議や災害医療研修会、救護訓練へ参加、協力致します。また消防本部と連携し救急医療研修会や懇談会も開催します。県医師会の災害医療協議会には担当理事を派遣し、最新情報を報告します。日本医師会災害医療チーム(JMAT)は既に当会でも組織しているので要請時には速やかに派遣致します。
 4)介護保険・在宅医療に関して、従来の介護認定審査会への会員派遣、有田介護連携会議の開催、並びに認知症対策事業の推進を行なっていきます。また前述しましたように本年度は新規事業として在宅医療サポートセンターを設置し、会員の先生方の協力を得ながら、急性期入院から退院した患者さんの施設入所、在宅医療などへの移行をスムーズに行なえるようにサポート致します。また在宅医療の研修会、講演会も随時開催し、医師会員はもとより、市民への理解を深めていきます。

2:学術研修

 有田地区病診連携懇話会・生涯教育月例会・学術講演会を開催し、会員の生涯学習の精神に寄与します。日々進歩する医学の進歩に遅れをとらないように常に新しい情報を会員に提供し、会員は積極的にこれらの研修に参加することで常に新しい知識を市民に還元できるよう努力致します。

3:保健事業

 1)学校保健に関しては市内全ての小中学校及び高校に対して学校医を、保育所と幼稚園に対しては担当医、園医を推薦、派遣しています。また昭和52年コレラ流行を契機に創設された有田市学校保健協議会、学校保健委員会を定期的に開催し教職員、養護教諭との懇談、勉強会、講演会等を開催しています。今後も引続き児童生徒の健康と健やかな成長に寄与したいと考えています。
 2)産業保健に関しては従来通り認定産業医による産業医部会の活動を継続致します。平成27年12月から50人以上の従業員を有する職場へのストレスチェックの導入が開始されており、産業保健センターを中心に講習会が開催されていますが、当会でもメンタルヘルス、ストレスチェック等の研修会や勉強会を開催し、就業者の精神医療に貢献致します。