(2)腰痛症の分類


 専門家により外傷性(骨折、捻挫、挫傷など)、構築性=<脊椎構造の異常>(脊椎分離症、辷り症など)、代謝性(脊椎骨粗しょう症など)、筋・筋膜性(姿勢性腰痛など)、炎症性(結核性脊椎炎、強直性脊椎炎など)、腫瘍性(脊椎骨腫瘍、脊椎腫瘍など)、内臓性(産婦人科、泌尿器科など内臓性疾患の関連痛)、精神心理性(心身症など)、その他(いわゆる腰痛症など)等に分けられています。また、痛みが早くでるか、遅くでるかによって、急性か、慢性に分けられます。外傷性のものは急性で、いわゆる腰痛症と云われるものは、慢性になります。
 <業務上疾病の60%は腰痛>
 業務上疾病は年々着実に減少傾向を示していますが、そのうち業務上の腰痛の発生状況をみますと、毎年50%台の後半から60%台の前半を占めています。そのうち急性に発症する災害性の腰痛は97〜98%で、大多数が負傷に起因するものです。(労働基準調査会による)