突発的に起こる腰の痛みを総称してぎっくり腰といっています。思い物を持ち上げようとした時や、単に物を拾おうとしたとき、あるいは朝起き上がろうとしたとき、洗面時、電話を取ろうとして振り返った時(体の向きを変えた時)など、日常の何でもない動作でも不意に腰部に強い負荷が加わった時などに起きると考えられています。
すなわち急性の椎間板ヘルニア初期、腰部の筋肉の肉ばなれ、腰椎の椎間関節の捻挫などして突発的に腰痛が発生するものです。一般に腰背部の筋肉は、体幹を前屈していくと前屈の終わり頃にはまったく働かなくなってしまいます(屈曲弛緩現象)。このような無防備な状態にある脊柱に突然思いがけないひねり動作が加わると腰痛をおこすことになります。
ぎっくり腰を何回もくりかえしていると、椎間板ヘルニアになることもあります。
2・3日安静にしていて治りが悪ければ、かかりつけ医の診察を受けて下さい。