地域の皆さまへ、ごあいさつ

有田市医師会院長

一般社団法人 有田市医師会
会長
中元 耕一郎


令和4年5月
この度は有田市医師会HPにアクセス頂きまして誠にありがとうございます。

 この度、第74回有田市医師会定時総会において第9代会長に選出されました中元耕一郎でございます。当医師会は令和4年度で創設57年目を迎えることになります。この歴史と伝統のある有田市医師会長に就任させて頂くことになり、身の引き締まる思いであります。

【新型コロナウイルス感染症】

 皆様もご存知のように、中国武漢に端を発した新型コロナウイルス感染症が令和2年1月に国内でも発生が認められ、いまだ変異を繰り返し続けています。その危機的状況に対応すべく、当初より当医師会では中村吉伸前会長のもと一致団結し、行政とも連携しつつ、品薄となった消毒液やマスクの確保、医療施設内のシールド設置等々、この未知なる感染症の対応に四苦八苦しながら、ようやく開発された新型コロナワクチンの集団接種と個別接種に尽力致しました。さらには第4回目の新型コロナワクチン接種も今後予定されており、新体制に入っても引き続き迅速に対応するとともに、新型コロナウイルス感染症の診断、治療、健康観察等にも継続して力を注いでいきたいと思います。

【超高齢化社会に対して】

 2025年問題、つまり、団塊の世代のすべて方が75歳以上の後期高齢者となる日がもう間近に迫っています。その結果として要介護者の増加が更に加速し、介護保険サービスだけでは高齢者の方々を支えきれない事態となって来ています。これに対し我が国では、地域の高齢の方々を支える地域包括ケアシステムの構築が進められています。当医師会としましても、この地域包括ケアシステムに寄与すべく、要介護状態の原因となるロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイル等を予防するための対策として、引き続き啓発活動を中心に市民の方々に積極的に情報を提供していきたいと考えています。

 また有田地方管内でも地域医療構想のもと、有田圏域の病院ベッド数は制限され現在より減少する見込みであることから、今後もますます在宅医療の重要性が増していきます。有田市医師会としては平成28年4月1日から在宅医療サポートセンターを設置しており、今後も急性期入院から在宅医療へのスムーズな移行を目指し、病院や診療所などの医療機関、各医師会、介護施設、介護連携の会などと協力し合いながらこのセンターの機能を推進していきたいと思います。

【大規模災害への対策】

 有田市における南海トラフ地震等の大規模災害への対策として、和歌山県から認定を受けた当医師会の和歌山県地域災害支援医師が災害発生直後から災害急性期の医療提供体制の確保のため有田市立病院と協力する体制が整備されつつあります。これを急ぐとともに、亜急性期以降につきましても有田市行政と連携し医療救護体制の更なる充実に取り組んでまいります。

【市民の皆様方に】

 有田市医師会員は地域に貢献できる医師として、医の倫理を遵守し、自己研鑽を積み生涯教育の実践に努めています。上記以外の活動でも学校保健、救急医療、産業保健、各種健診、コロナワクチン以外の予防接種等々、様々な事業を展開し、これからも市民の皆様の健康と命を守るため、全力を尽くしていきたいと考えます。有田市医師会活動に今後とも何卒ご理解とご協力をお願いいたします。


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